もやもやQ&A 「ダブル」について(No.005)
Q. 私は父が日本人で、母が在日コリアンです。ただ、母は私が生まれる前に帰化して国籍は日本となっており、当然私も日本籍として生まれてきました。それでもルーツが朝鮮半島にあるから、在日コリアンと言えるのでしょうか?在日コリアンとわれても「本名」や「通名」というものがなく、在日コリアンと言えるものが自分の中で存在しません(No.005) A-1. 在日コリアンであるという最も分かりやすい根拠として国籍や名前があることは私自身否定できません。でも、生活の中に、日本人ではないものがあったりしませんか?(食べ物、ことば等)何よりもアイデンティティというものは育んでいくことに価値があるのではないかと考えます。なぜ、お母さんは日本籍に帰化したのか、母方の家族は国籍を保持したり本名を使って生活しているのか、祖先はどのようにして日本に渡ってきたのか、どんな生活をしていたのか等、このように家族のルーツをたどることでも、その時の時代背景はどうだったのか、いろいろ調べたり、考えたり、思いをはせたりすることができます。この過程で、アイデンティティが育まれたりします。育むこ
もやもやQ&A 「周囲の人々の理解」ついて(No.006)
Q. 職場等で、自分が在日であると話したときに相手の反応が気になり話しにくい時があります。また、相手が韓国人嫌いな人だと話すのが怖くなります。 A-1. 私も周りは日本人ばかりの職場で働いているので、気持ちが痛いほど分かります。怖い時やつらい時は無理せず距離を開けることも、精神衛生上、必要な手段だと思います。もし、近くに気軽に話せる家族や、在日の友人がいるなら、気持ちを打ち明けてみたらどうでしょうか?共感してくれたり、親身になってアドバイスをくれる人もいるかもしれません。そういう人に出会えたら少しは気持ちが楽になると思います。でも、怖い時やつらい状況から逃れられない時もあると思います。こういう事態に備えて、冷静に自分の気持ちに向き合うことも必要だと思います。どうして怖くなってしまうのか、つらくなってしまうのか、その原因が分かれば、その原因はどこから来ているのか、それが分かるだけでも、相手との向き合い方が変わってくるはずです。答えを探すために、在日コリアン当事者が残した個人史が書かれた本を読んでみるのもお勧めします。 A-2. あなたの職場がどの様